スラストの正しい使い方
この記事ではプライスアクションの1つである『スラストアップ・スラストダウン』について解説します。
ローソク足そのものを見ることで、ピンバーの使い方が分かるようになります。何度も読み返し意味を読み取ってくださいね。
まず、前回までの記事で解説した
を理解して、ローソク足の形の作られ方を意識できるようになって下さいね。
【スラストアップ・スラストダウン】
今回はスラストアップ・スラストダウンについて解説していきます。
スラストは推進力という意味を表す言葉で、相場の値動きの強さを示します。
- スラストアップは上昇力が強いもの。
- スラストダウンは下降力が強いもの。
です。
【スラストアップの成立する条件】は、
前日の高値を当日の終値で更新している事。
これについては、前日の陽線・陰線は関係なく、「前日の高値を越えて終値で更新が確定すればスラストアップ」です。
高値更新なので、
上昇ダウが継続しているという事
です。
これは陽線の連続でスラストアップが見えれば、
短期足では上昇トレンドの継続。
陰線の後に陽線が出て、高値を更新すれば、
短期足ではトレンド転換が発生している状況となります。
大丈夫ですね?
スラストダウンについても同様で、
【スラストダウンの成立する条件】は、
前日の安値を当日の終値で更新しているので、
下降ダウが継続している。という事です。
今回の画像は日足で、前日の高値を更新する事でスラストアップと説明していますが、
どの時間足でも同じです。
下位足でも高値を更新しているなら上昇の事実があるので、その時間足の値動きの強さを確認できます。
イマイチ分からないなら、『ローソク足の作られ方を意識』して、プライスアクションの形がどのように作られているのかを確認していきましょう!!
FX初心者の方は、この上昇がいつまで続くんだろう?そろそろ終わるだろう!って安易に逆張りします。
そうじゃなく、
- 前日の高値をさらに上回る。
- 下がらず、終値で高値を更新する。
買いの勢いが強い状態が続いている。
なら、まだ上昇が続く!!
という見立てで、素直に流れに乗る練習をして下さいね。
本来、前日日足の高値は、目先のレジスタンスラインになって反発する事が多いですが、スラストアップが出るということは、
「高いけど買いたい」
というトレーダーの心理が反映されている証拠になります。
スラストは、高値・安値を更新する事なので、トレンドの発生に不可欠な動きになります。
トレンドが出れば、ひたすら高値を更新し勢いが出てくるので、その時は「そろそろ反転するのかな?まだ続くのかな?分からない!」ではなく、素直に方向感が出始めた。と捉えて下さい。
何度も言いますが、
プライスアクションの書籍やWebの情報では、基本的に「日足」に対して説明される事が多いです。
でも、そういう固定概念は必要なく、あくまでもプライスアクションという値動きによる分析方法では、
素直に、
- 相場の方向感
- 勢い
を見ましょう。
なので、短期のプライスアクションも絶対に軽く見ないで下さいね。
- 上位足で上昇トレンドが認識できる時に、下位足でスラストアップが出現したら?
- その時目線も揃っていたら?
シンプルですが、そういう状況で素直に乗れるトレーダーが利益を上げられます。
分からない所でトレードせず、方向感と勢いを確認出来てからトレードする習慣を付けて下さいね。
大きな方向感に対する小さな方向感を考えられるようになれれば、
フラクタルの理解がめちゃくちゃ深まるので、
必ず上位足の目線と勢い、下位足の目線と勢いを考えましょうね。
次回はランウェイについて解説します。次回またお会いしましょう!
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現在、著者(ベーシストFX手法研究家Kou)はFXTFとタイアップキャンペーンを提携し、
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著者(Kou)について
FXを開始しネットで情報取集。ネットの情報を鵜呑みにしてさんざん失敗を繰り返し自分なりに正しい使い方を見つけ出した経験から、FX初心者の方々が遠回りをしないよう情報発信を決意。
現在、Twitterで基本を徹底し負けないスキルを発信中。執筆時(2021年6月10日現在)のフォロワー数は16800人以上。
本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、ゴールデンウェイ・ジャパン(株)の見解、分析ではございません。