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環境認識の方法【ダウ理論編】

〜各時間のトレンドがバラバラで混乱するなら要チェック!〜

この記事では環境認識の方法について解説します。前回掲載したチャートパターンの使い方への理解を深めるためにも必須の知識なので必ず身につけて下さいね。

FXを始めると、環境認識って言葉をよく耳にすると思います。ですが、「正直、何のことかよく分からない」って感じませんか??

環境認識とは何なのか?を一言でまとめると、

『相場の方向性がどちらなのか?売り買いどちらに優位性があるのか?を読み取る事』です。

この記事では、ダウ理論から相場の方向感を読み取る方法をお伝えするので、基本的な部分を理解して、あなたなりに狙う方向を定めて相場と向き合って下さいね。

この記事に書いてあること

  • 1) ダウ理論とは?
  • 2) ダウ理論による目線の付け方
  • 3) 目線から方向性を読み取る
  • 4) 目線の注意点
  • 5) 環境認識の流れ

この記事で解決できること

  • 1) ダウ理論の概念が分かる
  • 2) ダウ理論による目線の付け方が分かる
  • 3) 目線から現在の相場の方向感を捉えられるようになる
  • 4) 目線の注意点が分かる
  • 5) 環境認識の流れが分かりトレードシナリオを考えられるようになる。

ダウ理論とは?

ダウ理論は値動きの理論で、6つの基本法則から構成されています。

  • 1) 平均はすべての事象を織り込む
  • 2) トレンドには3種類ある
  • 3) 主要トレンドは3段階からなる
  • 4) 平均は相互に確認されなければならない
  • 5) トレンドは出来高でも確認されなければならない
  • 6) トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

という法則で、
僕がFXにおけるダウ理論で大切と考えているのは

●トレンドは出来高でも確認されなければならない
●トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

この2つです。
でも言葉だけ聞いてもよく分からないですよね。
それぞれ見ていきます。

トレンドは出来高でも確認されなければならない

これに関しては、FXでは出来高を確認する事が出来ません。ですが出来高は、たくさん注文が入っている所の事で、相場の過熱感を表しています。
FXで相場の過熱感を表す物はオシレーターです。
つまり、言い換えるとトレンドはオシレーターでも確認できる。という事で、僕はオシレーターも常に表示させて相場の勢いを見るようにしています。

オシレーターは一般的に、レンジ相場で使うもの
●買われ過ぎからの反転を狙う。(売りエントリー)
●売られ過ぎからの反転を狙う。(買いエントリー)
と言われますが、基本的にこれだけの根拠でトレードするのは危険です。
↓↓

このように買われ過ぎからの反転、売られ過ぎからの反転でエントリーしても、一時的に伸びたとしても、綺麗な形で反転を繰り返さないので、決済する根拠が定まらなければ上手く利益を残せないし、大きな逆行に耐えられなくなります。

オシレーターは反転でトレードするものではなく、トレンド相場における中段持ち合いのレンジで使うものです。

なので、

●買われ過ぎから反転したから売る。

●売られ過ぎから反転したから買う。

のではなく、

上位足にトレンドが出ている状態で、より下位足の持ち合いに適応して上位足の方向に沿った反転を狙うようにしてくださいね。(一時的な逆張りで結局は順張りになるように)

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

先ほどの出来高についてはオシレーターで認識しましたが、こちらについてはローソク足を見てトレンドが出ているかどうか?

トレンドそのものを判断していくものです。

基本的なトレンドの定義は、

●安値切り上げ

●高値更新

が確認できた時点で上昇トレンドです。(高値切り下げ、安値更新時は下降トレンド)

↓↓

この時、最後の高値をつけた元になった安値「押し安値」と言います。

(下降トレンドの場合は最後の安値をつけた元になった高値戻り高値と言います。)

押し安値を下抜けるまでは上昇トレンドが継続するので、狙うべき方向としては上。(上目線)

なので、下を狙うのを止めるだけで

●逆行しにくい

●逆行するまでに時間がかかる

など、優位性が高くなります。

↓↓

押し安値・戻り高値ラインは目線が切り替わる重要なラインで激しい戦いになりやすいです。

つまり、めちゃくちゃ反応しやすいラインになるので、水平線が上手く引けない!って悩んでいるなら試しに押し安値・戻り高値に水平線を引いてみて下さいね。

↓↓

これを踏まえた上で先ほどの画像をもう1度見ていきますね。

↓↓

上位足が上方向を向いている時、下位足のレンジ下限で買っていくと中段持ち合いから再度トレンドが出る部分を狙うようなトレンドフォローになっていきます。

その時下位足の目線が上を向いたままならトレンドが継続しやすくなるので、目線の概念は必ず理解しておいて下さい!

では実際のチャートで見ていきます。

●日足

●4時間足

●1時間足

●15分足

の4つを出すので各時間の目線を考えてみて下さいね。

●日足

↓↓

●4時間足

↓↓

●1時間足

↓↓

●15分足

↓↓

考えましたか?では見ていきます。

●日足

上目線

↓↓

●4時間足

下目線

↓↓

●1時間足

上目線

↓↓

●15分足

上目線

↓↓

という風に目線をつけていきます。大丈夫でしたか?

環境認識の手順

先ほどのチャートを元に環境認識をしていきます。

●日足 上目線。

上目線に切り替わった後、安値を切り上げて高値も更新し上昇トレンドが確定している。

●4時間足 下目線。

4時間足レベルでは押し安値を割ったことで戻り売りを狙いたい状況。

●1時間足 上目線。

戻り高値を越えた後、上昇トレンド中。移動平均線も上に傾きがある状態。

●15分足 上目線。

押し安値を割らずに上昇トレンド中。インジケーターは下方向へ傾き、方向感がイマイチな状況。

これらを踏まえると、

●日足と4時間足の目線が混在している状況で方向感が出にくくなる。

●買うとしても15分足のインジケーターの傾きが下で急上昇は考えにくい。

●売るとしても1時間足の目線が上でインジケーターも上を向いていて今すぐは売れない。

ということを意識しながら、

15分足の押し安値を割れば、1時間足レベルでも上昇の勢いが無くなってくるので、そこから売れる根拠を探していく。

1時間足レベルで上昇の勢いが無くなり、4時間足が下目線なら下へ動き出す可能性が高い。

15分足の押し安値を割らないまま、逆三尊、上へのレンジブレイク、長い下ヒゲなど、上へ向かう根拠が出てから買っていく。

というパターンが考えられます。

目先の方向は上。ただし上昇の勢いが無くなって来れば下へ向かう可能性も十分あり得る状況。

なので、どこにリスクがあって、そのリスクが少なくなるタイミングはどこなのか?という事を常に意識して目線をつけて下さいね。

目線の注意点

目線を使ってトレードをしている方々が間違っていることがよくあるのですが、

●押し安値を割って上昇トレンドが終了(上目線が終了)したから売る。

●戻り高値を越えて下降トレンドが終了(下目線が終了)したから買う。

↓↓

これは早過ぎます。

あくまでも目線をリセットし、エントリーできるタイミングを探る段階です。

押し安値を割って上昇トレンドが終了(上目線が終了)したから売るのではなく、切り替わった後、高値を切り下げるのを確認する方が安定しやすいです。

●目線が切り替わった時間足よりも上位足の目線は下を向いているか?

●上位足で見ても売りを狙える根拠があるか?

などを最低限意識して、自分の都合よくチャートを見ないように気をつけて下さいね。

下の画像は

前回掲載したチャートパターンの使い方

に出したものです。

今回の内容を振り返って、「目線がどうなっているのか?」を改めて意識して読んでくださいね。

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著者(Kou)について

FXを開始しネットで情報収集。ネットの情報を鵜呑みにしてさんざん失敗を繰り返し自分なりに正しい使い方を見つけ出した経験から、FX初心者の方々が遠回りをしないよう情報発信を決意。
現在、Twitterで基本を徹底し負けないスキルを発信中。執筆時(2021年6月10日現在)のフォロワー数は16800人以上。


本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、ゴールデンウェイ・ジャパン(株)の見解、分析ではございません。

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